「高専、向いてないかも」と悩む中3母へ|入学後に見えた5つの判断軸
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「うちの子、高専に向いているのかな」
高専受験を考え始めたとき、私は何度もそう思いました。
普通高校とは違う5年制の学校。 理数系や専門科目が多い。 まわりに高専を受験する子がいない。 入学後についていけるのかも分からない。
(そもそも「工業高校と何が違うの?」が曖昧なままの方は、高専と工業高校の違い10選に整理しました。)
娘に「高専はどう?」とすすめてみたものの——
本当にこの選択をさせてよかったのだろうか…と、正直かなり不安でした。
ただ今なら思います。
高専に向いているかどうかは、入ってみないと分からない部分もあります。
少し無責任に聞こえるかもしれません。 でも、娘を高専に入学させて1年見てきて、これはかなり本音です。
この記事では、娘を国立高専に進学させた母の目線で、「高専に向いているか不安なとき、親が見ておきたい5つのこと」をまとめます。
💭 「向き不向き」の前に、そもそも高専生活そのものが不安…という方は、高専が不安な親へ|全国22校のQ&Aが答えてくれた「7つの本音」 もあわせてどうぞ。
高専に向いているかは、入ってみないと分からない部分がある。でも5つの判断軸がわかりました。
それが次の5つだと思っています。
| 親が見ておきたい判断軸 | |
|---|---|
| 1 | 理数系や専門科目への抵抗が強すぎないか |
| 2 | 手を動かす学びに興味があるか |
| 3 | みんなと違う進路を選ぶことに抵抗がないか |
| 4 | 分からないことを放置せず、誰かに聞けるか |
| 5 | 親子で不安を話し合えるか |
この5つがすべて完璧である必要はありません。 ただ、どれも高専生活ではかなり大事になります。
判断軸1|理数系や専門科目への抵抗が強すぎないか
高専は、普通高校よりも理数系や専門科目に特化している学校です。
もちろん、入学した時点で専門知識が必要なわけではありません。 でも、数学や理科に対して強い苦手意識があると、入学後にしんどくなる可能性はあります。
具体的な成績でいうと、中学校の1〜3年生で理数科目の評定が4〜5は欲しいです。
ただし、受験を経験して思ったのは、その評定はあくまでその中学校での成績です。高専受験をするお子さんの中での立ち位置、現時点で高専に合格するだけの実力があるのかは、まだわかりません。
心配のあまり考えすぎてしまって、ネットで検索する日々を送っていました。
我が家の場合は、その不安から一度高専専門塾に相談してみようと考え、無料勉強相談に申し込みました。この成績で高専を目指せるのかどうか不安に思っていることを全部聞きに行きました。毎年高専に合格しているお子さんと比べてうちの子の場合はどうなの?ということが知りたかったので、話を聞いてもらうことでかなり不安を解消させることができたのと方向性を決めることができました。受験には不安や悩みはつきものなので、早めに問い合わせて解消しておくとよいです。
高専を受験する子たちの中で、娘の学力がどのくらいの位置なのかがわかって、良かったと思っています。
→ このときの無料相談で何を確認したか、詳しくはこちらにまとめています。
判断軸2|手を動かす学びに興味があるか
高専は、机の上の勉強だけではありません。
実験、実習、レポート、発表、専門科目。 普通高校とは違う学び方が増えていきます。
だから、手を動かすことや、実際に試してみることにまったく興味がない場合は、少し慎重に考えた方がいいと思います。
ただし、「ものづくりが大好きじゃないと高専は無理」というわけではありません。
娘は学校以外の場所でものづくりをした経験はありませんでした。
「普通高校より高専の方がなんか面白そう」 「専門的なことを早く学べるのがいい」
そのくらいの感覚から始まってもいいと思います。
また、途中で興味が変わることもあります。
「機械がいいと思っていたけど、情報も気になる」 「化学だと思っていたけど、建築分野にも興味が出てきた」
そういうこともあると思います。
学校によっては、1年生のうちは共通の内容を学び、2年生から専門分野が本格化するところもあります(例:東京高専・学科選択制度、米子高専・総合工学科など)。
1年間かけて学科や専門分野を考えられる高専もあります。
だから、最初から完璧に将来を決めなくても大丈夫です。
ただし、志望校によって仕組みは違うので、学科の決まり方やカリキュラムは必ず確認しておいた方がいいです。
判断軸3|みんなと違う進路を選ぶことに抵抗がないか
私は、ここがかなり大事だと思っています。
高専受験は、普通高校の受験と違って、まわりに受験する生徒が少ないか全くいない状況です。娘の場合は一人もいませんでした。そして、先生方も高専自体知らないか受験を経験していないという状況で高専受験はレアケースになってしまいます。
親も子も不安なのに、学校の先生まで高専を知らない状況で…さらに不安になりました。
「高専って何?」 「普通高校じゃないの?」 「5年制ってどういうこと?」
親の私自身も、最初は分からないことだらけでした。
高専に向いているかどうかを考えるとき、学力や適性ももちろん大事です。
でも、それ以上に、 「みんなと違う進路を選ぶことに、親子で納得できるか」 はかなり大事だと思います。
まわりが普通高校を選ぶ中で、高専を選ぶ。 場合によっては県外受験をする。 寮生活になる可能性もある。 15歳で親元を離れるかもしれない。
この選択を、親子で受け止められるか。
ここに強い抵抗がある場合は、慎重に考えた方がいいです。
逆に、「みんなと違っても、自分はこの道を選びたい」と思えるなら、高専はかなり合う可能性があります。
判断軸4|分からないことを放置せず、誰かに聞けるか
高専に入ってから大事だと思ったのは、分からないことを放置しない力です。
高専は自由な部分もあります。 でも、その分、自分から動く力も必要になります。
分からない問題があったとき。 課題の進め方が分からないとき。 テスト勉強でつまずいたとき。 寮生活や人間関係で困ったとき。
そのときに、黙って抱え込むのではなく、誰かに聞けるか。
これはかなり大事です。
娘を見ていて少し安心しているのは、分からないことを友達や先生に聞いていることです。
最初から何でも自分でできる必要はありません。
でも、困ったときに「分からないので教えてください」と言えるかどうか——ここは高専生活で大きいと思います。
判断軸5|親子で不安を話し合えるか
高専受験は、子どもだけでなく親も不安になります。
むしろ、親の方が不安になることもあります。
「本当に高専でいいのかな」「入ってからついていけなかったらどうしよう」「県外に出して大丈夫かな」——私も何度も考えました。
でも、高専受験は親だけが不安を抱えていても進みません。
子どもがどう思っているのか。 なぜ高専に行きたいのか。 どんなところが不安なのか。 もし大変だったらどうするのか。
こういう話を、少しずつでも親子でできることが大事だと思います。
全部きれいに話し合えたわけではありません。でも、娘の気持ちを聞きながら、親の不安も伝えながら、少しずつ進んできました。
高専は、合格したら安心という進路ではありません
高専は、合格したら終わりではありません。 むしろ、入学してからも心配は続きます。
授業についていけるのか。 課題をこなせるのか。 寮生活は大丈夫なのか。 友達関係はうまくいくのか。 留年しないか。
親としての不安は、入学後もなくなりません。
実際に、娘の寮の友達にも留年した子がいます。
身近な子がそうなったことで、改めて「高専は甘くない」と感じました。
だからこそ、入学前から、 「合格できるか」だけではなく、 「入学後も学び続けられるか」 を考えておくことは大事だと思います。
まとめ|高専に向いているか不安でも、考えすぎなくて大丈夫です
高専に向いているかどうかは、入ってみないと分からない部分があります。
理数系についていけるか。 専門科目が合うか。 寮生活ができるか。 みんなと違う進路を選んでよかったと思えるか。
これは、入学前に完全には分かりません。
だからこそ、考えすぎて動けなくなるより、今確認できることを一つずつ整理する方が大事だと思います。
親が見ておきたいのは、次の5つです。
- 理数系や専門科目への抵抗が強すぎないか
- 手を動かす学びに興味があるか
- みんなと違う進路を選ぶことに抵抗がないか
- 分からないことを放置せず、誰かに聞けるか
- 親子で不安を話し合えるか
全部が完璧でなくても大丈夫です。
「うちの子、高専に向いているのかな」 そう思ったときは、まずは親子で話してみる。 それでも不安が消えないときは、外の人に相談してみる。 それだけでも、次に何をすればいいかが少し見えてくると思います。